ご近所トラブルどう対処?経験者の55.2%が「我慢」、解決した人の3割は引っ越し
83.0%が「困った経験」あり。それでも直接伝えた人はわずか12.8%、解決者の3人に1人は引っ越し
上の階の足音、ベランダのタバコ、ルール違反のゴミ出し。顔を合わせる相手だからこそ、注意したくてもできない。そんなモヤモヤを抱えたまま暮らしていませんか。
株式会社AZWAY(本社:東京都新宿区、代表取締役:井口 梓美)は、20〜70代の男女300人を対象に「ご近所トラブルで困ったこと・その対処法」に関するアンケート調査を実施しました。
調査の結果、回答者300人の83.0%が近隣で「困った経験」を持っていました。そのトラブル経験者のうち、困りごとの1位は「騒音」66.3%。一方、トラブルへの対処として最も多かったのは「何もしなかった(我慢した)」55.2%で、直接相手に伝えた人は12.8%にとどまりました。
さらに、トラブルが「解決した」人のうち約3人に1人は、相手の改善ではなく引っ越しによる解決だったことも分かりました。
本記事では、ご近所との関係と困った経験の実態に加え、経験者に聞いた困りごとの内訳・対処法・直接言えなかった理由・解決状況、そして回答者全員に聞いた予防策と次の住まい選びについて紹介します。
調査概要
- 調査概要
- ご近所トラブルで困ったこと・その対処法に関するアンケート
- 調査対象
- 20〜70代の男女
- 調査期間
- 2026年6月16日
- 調査方法
- インターネット調査(任意回答)
- 回答者数
- 300人
割合は小数第1位で四捨五入しているため、内訳の合計と一致しない場合があります。 複数回答の設問は、合計が100%になりません。 各設問の割合は、その設問で回答が得られた人数を分母に算出しています。トラブルの有無は設問ごとの自己申告のため、「困りごとはない/経験はない」と答えた人数は設問によって若干異なり、トラブル経験者を分母とする設問(結果2〜5)のnは242〜250人の範囲で変動します。
年代
| 区分 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 20代:55人(18.3%) ・30代:89人(29.7%) ・40代:97人(32.3%) ・50代:42人(14.0%) ・60代:15人(5.0%) ・70代 | 2人 | 0.7% |
住まいの形態
| 区分 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 戸建て(持ち家):47.3%(142人) ・マンション・アパート(賃貸):33.3%(100人) ・マンション・アパート(持ち家):14.0%(42人) ・戸建て(賃貸):4.3%(13人) ・その他 | 3人 | 1.0% |
本調査はこの記事のために実施した単独の調査です。サイト全体で公表している運営規模の集計とは別の母集団で、合算して読むことはできません。
調査結果サマリー
83.0%
回答者300人のうち、近隣で「困った経験」がある人は83.0%
66.3%
経験者が挙げた困りごと1位は「騒音」66.3%(賃貸マンションでは居住者の76.0%が経験)
55.2%
経験者のトラブルへの対処1位は「何もしなかった(我慢した)」55.2%
62.5%
我慢の理由1位は「関係が悪化するのが怖かった」62.5%
72.7%
全員に聞いた予防策1位は「すれ違ったときに必ず挨拶する」72.7%
調査結果の詳細
【結果1】ご近所との関係は良好?それでも83.0%に「困った経験」
- 挨拶をする程度(良好)48.0%(144人)
- 立ち話をする程度(良好)16.0%(48人)
- 特に関わりがない(普通)26.0%(78人)
- 少しトラブルがある(やや悪い)7.3%(22人)
- 明確なトラブルがある(悪い)2.7%(8人)
グラフの数値をテキストで確認する
結果は以下の通りです。
- 挨拶をする程度(良好):48.0%(144人)
- 立ち話をする程度(良好):16.0%(48人)
- 特に関わりがない(普通):26.0%(78人)
- 少しトラブルがある(やや悪い):7.3%(22人)
- 明確なトラブルがある(悪い):2.7%(8人)
まず、現在のご近所・近隣住民との関係を聞いたところ(回答者300人全員が対象・単一回答)、「挨拶をする程度(良好)」48.0%(144人)、「立ち話をする程度(良好)」16.0%(48人)と、良好と答えた人は合わせて64.0%にのぼりました。
「トラブルがある」(少し+明確)は10.0%(30人)にとどまりました。
一方、これまでに近隣で「困った・嫌だと感じた」経験を聞くと、「特にトラブルや困りごとはない」は17.0%(51人)のみ。83.0%(249人)が何らかの困った経験を持っていました。
以降の【結果2】〜【結果5】は、この「トラブルを経験した人」を分母に集計しています。
【結果2】ご近所で困ったことは?経験者の1位は「騒音」66.3%
- 騒音(生活音・話し声・ペットの声)66.3%(165人)
- タバコの煙・臭い22.5%(56人)
- ゴミ出しのルール違反21.3%(53人)
- 駐車・駐輪マナーの悪さ18.5%(46人)
- 深夜・早朝の騒音(工事・宴会など)18.5%(46人)
- 植木・雑草が越境してくる14.9%(37人)
- 挨拶をしても無視される13.3%(33人)
- 境界線・塀・土地問題10.0%(25人)
- ペットの糞・放し飼い7.2%(18人)
- 無断での土地・スペース使用6.0%(15人)
グラフの数値をテキストで確認する
結果は以下の通りです。
- 騒音(生活音・話し声・ペットの声):66.3%(165人)
- タバコの煙・臭い:22.5%(56人)
- ゴミ出しのルール違反:21.3%(53人)
- 駐車・駐輪マナーの悪さ:18.5%(46人)
- 深夜・早朝の騒音(工事・宴会など):18.5%(46人)
- 植木・雑草が越境してくる:14.9%(37人)
- 挨拶をしても無視される:13.3%(33人)
- 境界線・塀・土地問題:10.0%(25人)
- ペットの糞・放し飼い:7.2%(18人)
- 無断での土地・スペース使用:6.0%(15人)
困った・嫌だと感じた経験の内訳を、トラブル経験者に聞きました(トラブルを経験した249人が分母・複数回答)。1位は「騒音」66.3%で、2位以下を大きく引き離しました。
※分母は、「特にトラブルや困りごとはない」と答えた51人を除いた、トラブル経験者249人です。
「騒音」が2位を大きく引き離す1位でした。住まいの形態別に騒音の経験率(各形態の居住者数が分母)をみると、マンション・アパート(賃貸)で76.0%(n=100)、マンション・アパート(持ち家)で61.9%(n=42)にのぼる一方、戸建て(持ち家)では38.7%(n=142)と、集合住宅と戸建てで約2倍の差がつきました。
【結果3】トラブルにどう対処した?1位は「何もしなかった(我慢した)」55.2%
- 何もしなかった(我慢した)55.2%(138人)
- 管理組合・管理会社に相談した30.4%(76人)
- 直接相手に伝えた・話し合った12.8%(32人)
- 自治会・町内会に相談した4.8%(12人)
- 市区町村の相談窓口に相談した3.2%(8人)
- 法律・弁護士に相談した2.0%(5人)
グラフの数値をテキストで確認する
結果は以下の通りです。
- 何もしなかった(我慢した):55.2%(138人)
- 管理組合・管理会社に相談した:30.4%(76人)
- 直接相手に伝えた・話し合った:12.8%(32人)
- 自治会・町内会に相談した:4.8%(12人)
- 市区町村の相談窓口に相談した:3.2%(8人)
- 法律・弁護士に相談した:2.0%(5人)
トラブルが起きたときの対応を、経験者に聞きました(トラブルを経験した250人が分母・複数回答)。最も多かったのは「何もしなかった(我慢した)」55.2%でした。
※分母は、「トラブルを経験したことがない」と答えた50人を除いた、トラブル経験者250人です。
対処法の1位は、対処しないこと――つまり「我慢」でした。直接相手に伝えた人は1割強にとどまり、行動した人の受け皿は管理会社が中心。行政窓口や弁護士まで進んだ人は合計5.2%にとどまります。
【結果4】なぜ直接言えなかった?1位は「関係が悪化するのが怖かった」62.5%
- 揉めて関係が悪化するのが怖かった62.5%(155人)
- 相手の反応が予測できなかった28.6%(71人)
- 伝えても変わらないと思った26.6%(66人)
- 言い方・タイミングがわからなかった19.0%(47人)
- 証拠・確証がなかった13.3%(33人)
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結果は以下の通りです。
- 揉めて関係が悪化するのが怖かった:62.5%(155人)
- 相手の反応が予測できなかった:28.6%(71人)
- 伝えても変わらないと思った:26.6%(66人)
- 言い方・タイミングがわからなかった:19.0%(47人)
- 証拠・確証がなかった:13.3%(33人)
直接言えなかった理由を、経験者に聞きました(トラブルを経験した248人が分母・複数回答)。1位は「揉めて関係が悪化するのが怖かった」62.5%でした。
※分母は、「トラブル経験がない」と答えた52人を除いた、トラブル経験者248人です。なお「特に直接言えない理由はない(言えた)」と答えた人も9.3%(23人)いました。
さらに、我慢を選んだ人(n=138)に限ると、63.8%が関係悪化への恐怖を挙げ、「伝えても変わらないと思った」31.2%が続きました。相手がご近所であり続けるからこそ、言えない。この構造がトラブルを慢性化させているようです。
【結果5】トラブルは解決した?経験者の約6割が「未解決」か「再発」
- 解決した(相手が改善した)26.4%(64人)
- 引っ越して解決した13.6%(33人)
- 一時的に改善したが再発した22.3%(54人)
- 解決していない37.6%(91人)
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結果は以下の通りです。
- 解決した(相手が改善した):26.4%(64人)
- 引っ越して解決した:13.6%(33人)
- 一時的に改善したが再発した:22.3%(54人)
- 解決していない:37.6%(91人)
これまで経験したトラブルが解決したかを、経験者に聞きました(トラブルを経験した242人が分母)。
最多は「解決していない」の37.6%。「再発した」22.3%と合わせると、経験者の59.9%が今もトラブルを抱えているか、ぶり返しを経験しています。解決に至った97人(40.1%)の内訳を見ても、34.0%(33人)は相手の改善ではなく、自分が引っ越すことでの解決でした。
ご近所トラブルは、話し合いで円満に解決するケースの方が少数派というのが実態です。
【結果6】みんなの予防策・次の住まい選びで意識したいことは?
- すれ違ったときに必ず挨拶する72.7%(218人)
- 自分が騒音・迷惑をかけないように気をつける64.3%(193人)
- ゴミ出し・共用スペースのルールを守る52.3%(157人)
- 引越し挨拶や節目の挨拶をきちんとする33.0%(99人)
- 自治会・町内会の活動に参加する17.0%(51人)
グラフの数値をテキストで確認する
結果は以下の通りです。
- すれ違ったときに必ず挨拶する:72.7%(218人)
- 自分が騒音・迷惑をかけないように気をつける:64.3%(193人)
- ゴミ出し・共用スペースのルールを守る:52.3%(157人)
- 引越し挨拶や節目の挨拶をきちんとする:33.0%(99人)
- 自治会・町内会の活動に参加する:17.0%(51人)
関係を良好に保つために実践していることを、回答者全員に聞いたところ(300人が対象・複数回答)、1位は「すれ違ったときに必ず挨拶する」72.7%でした。
- 近隣住民の雰囲気をできる範囲で確認する48.7%(146人)
- 昼・夜・週末など、時間帯を変えて周辺環境を確認する45.7%(137人)
- ゴミ置き場や駐輪場など共用部の使われ方を確認する43.0%(129人)
- 騒音が響きにくい構造・間取りを確認する42.7%(128人)
グラフの数値をテキストで確認する
また、近隣トラブルを避けるために次の住まい選びで意識したいことも、全員に聞きました(300人が対象・複数回答)。上位は以下の通りです。
- 近隣住民の雰囲気をできる範囲で確認する:48.7%(146人)
- 昼・夜・週末など、時間帯を変えて周辺環境を確認する:45.7%(137人)
- ゴミ置き場や駐輪場など共用部の使われ方を確認する:43.0%(129人)
- 騒音が響きにくい構造・間取りを確認する:42.7%(128人)
ゴミ置き場や駐輪場は住民のマナーが表れやすい場所。内見時のひと工夫が、入居後の我慢を減らす一番の防御策になりそうです。
【自由記述】ご近所トラブルの本音は?「管理会社に伝えたら喫煙が止まった」「結局引っ越した」
自由記述では、我慢の日々と解決の分かれ道が語られました。第三者を挟んで動いたことで解決した例がある一方、直接お願いしても再発し、最終的に引っ越しに至った例も目立ちます。
回答者の声(一部抜粋・原文の趣旨を保ち要約)
「勇気を出して管理会社に連絡したら、解決した。」(20代・賃貸マンション)
隣人が毎日ベランダで喫煙し、洗濯物がタバコ臭くなる状態に。勇気を出して管理会社に連絡して注意してもらったところ、ベランダ喫煙が止まり解決。「伝えて本当によかった」と振り返ります。
「壁の音がエスカレートし、お願いしても再発。結局引っ越した。」(30代・賃貸マンション)
隣室からの物音が次第に地響きのような強さに。直接お願いして一時的に静かになったものの1ヶ月足らずで再発し、最終的に引っ越しで解決したそうです。
「敷地を近道に使われても、関係悪化が怖くて言えない。」(20代・戸建て持ち家)
隣人が道路への近道として自宅の敷地と裏口を日常的に通行。直接伝えて関係が悪化するリスクと日々のストレスを天秤にかけ、言えないまま悩み続けているといいます。
「何かあれば管理会社へ。二次トラブルを防ぐ一番の方法。」(40代・賃貸マンション)
言い方を間違えるとさらに大きなトラブルに発展するケースを近隣で何度も見てきたため、何かあれば直接ではなく管理会社に依頼すると決めているそうです。絶妙な距離感の維持が賢明だと語ります。
これらの回答から、ご近所トラブルの分かれ目は、当事者同士で抱え込むか、管理会社などの第三者を挟んで動けるかにあることがうかがえます。
【まとめ】
今回の調査では、回答者300人の83.0%が近隣での困った経験を持ちながら、経験者の対処法の1位は「何もしなかった(我慢した)」55.2%となりました。
我慢の理由は「関係悪化への恐怖」で、経験者の約6割はトラブルが未解決か再発しており、解決した人の3人に1人は引っ越しという結果でした。
当事者同士の直接交渉が難しいご近所トラブルでは、体験談にもあったように、管理会社や自治会など第三者を挟むことが、関係悪化を防ぎながら動く現実的な一手のようです。
そして最大の対策は、トラブルの種がある場所に住まないこと。時間帯を変えた内見や共用部のチェックなど、みんなが「次はやりたい」と挙げた確認を、住まい選びの段階でぜひ実践してみてください。
調査データのご利用について
本調査のデータ・グラフは、Webメディア、テレビ、新聞、雑誌、資料などでご紹介いただけます。
Webサイトでご紹介いただく際は、出典として「イエベース」と本調査ページのURLをご記載ください。
記載例
出典:イエベース「ご近所トラブルどう対処?経験者の55.2%が「我慢」、解決した人の3割は引っ越し」
https://iebase.jp/research/neighborhood-trouble-survey.html
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