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イエベース住宅会社比較カルテ

大和ハウスと一条工務店の違いを比較

両社の保証には30年という表記がありますが、その起点と延長条件は異なります。一条工務店は耐震等級とC値を商品・地域条件付きで公表し、大和ハウスは全商品共通の耐震等級とC値を公表していません。公表の有無は性能の高低を示すものではありません。もう一つ、どちらも公開している商品の数が多いことが、この組の読みにくさの元になっています。大和ハウスは14ライン、一条工務店は13系統が公開されていて、表の1行はそのうちの特定の商品から取られた値です。

どちらが優れているかの判定はしていません。数値の対象になる商品やプランは会社ごとに違うので、 同じ条件で出した見積りを比べたものとしては読まないでください。

30秒で分かる違い

  1. 施工できる地域が違う

    大和ハウス
    47都道府県展示場200以上
    一条工務店
    45都道府県沖縄・高知を除く / 約510拠点

    建てられる場所がそもそも違うので、ここが合わない会社は先に外れます。

  2. 坪単価の元になっている数字が違う

    大和ハウス
    80〜150万円/坪外部ポータル参考値
    一条工務店
    50〜105万円/坪外部参考値

    各社の下に、その数字の出どころを書いています。

  3. 構造・工法の書かれ方が違う

    大和ハウス
    木造・鉄骨造
    一条工務店
    木造
  4. UA値の公称値の出どころが違う

    大和ハウス
    0.46W/㎡K(SMILE Edition / 地域区分5〜7)公式商品ページ訴求値
    一条工務店
    0.25W/㎡K / i-smart モデルプラン / HEAT20のG3水準

    どちらも会社全体の平均ではありません。各社の下に、その値がどの商品・どのプランのものかを書いています。

  5. 保証の年数と延ばし方が違う

    大和ハウス
    対象商品の構造・防水 初期30年 / 有料メンテナンス工事による15年延長×2で最長60年(MARE(RC部)・skye3(狭小無足場工法)・xevoM3・木造一部商品は対象外 / 2023年10月1日以降の戸建て住宅契約が対象)
    一条工務店
    最長30年 / 条件付き延長(15年目の無償点検で必要と認められた有償メンテナンス工事が延長条件)

大和ハウス

DAIWA HOUSE INDUSTRY CO., LTD.

大和ハウス工業株式会社。会社概要では設立が1947年、創業が1955年と並べて書かれています。東証プライム上場(証券コード1925)、資本金1,626億円、本社は大阪府大阪市北区梅田です。会社概要の主要構造には鉄骨造・木造・重量鉄骨・木造×RCの4つが並んでいて、比較表の工法欄に出ている「鉄骨造 / 木造」はそのうちの2つの表記です。従業員数は会社概要が単体16,192人、本文側に連結50,390人と2通り載っており、売上高5兆5,768億円(FY2026/3)は連結の数字です。主要事業には住宅事業のほか、賃貸住宅事業、流通店舗事業、建築事業、マンション事業、環境エネルギー事業、海外事業が並びます。会社概要に出てくる数字は、戸建の注文住宅だけの規模を表したものではありません。

会社データ評価5段階中4.7
大和ハウスの詳細を見る

一条工務店

ICHIJO Co., Ltd.

株式会社一条工務店。会社概要の設立は1978年9月、上場区分は非上場・独立系で、東京都江東区の本社と静岡県浜松市の浜松本社が並記されています。主要事業は木造戸建注文住宅の設計・施工・販売、分譲住宅、リフォーム、住宅設備・部材の開発・生産で、住宅まわりに収まっています。会社概要の主要構造には枠組壁工法系と軸組工法系の両方が挙がっていて、木造という1語の中に2つの工法が入っています。資本金2億5,460万円、従業員約7,600名、売上高6,251億円という会社概要の数字には、いずれも「グループ関連企業を含む2026年3月31日現在の値」という但し書きが付きます。株式会社一条工務店1社ぶんの決算値としては読めません。

会社データ評価5段階中4.6
一条工務店の詳細を見る

共通しているところ、違うところ

両社そろって公開している項目だけを取り上げています。値の出所と適用条件は「項目ごとに並べて確認する」に書いています。

共通しているところ

  • 設計の自由度どちらも 自由設計に対応

違うところ

「30秒で分かる違い」に出した5件を除いた残りです。

  • 公開されている工法の表記大和ハウス 鉄骨造 / 木造一条工務店 枠組壁工法系
  • 断熱等性能等級大和ハウス 6(xevoM3 / 地域区分1〜4等は対象外条件あり)一条工務店 断熱等性能等級6–7(等級6は枠組壁工法商品に限る / 等級7はグラン・スマート・アイ・スマート)(地域により対応商品が一部異なる / 間取り・採用仕様により等級6・等級7を満たせない場合あり)
  • 条件付きの最長保証大和ハウス 条件付き最長60年(MARE(RC部)・skye3(狭小無足場工法)・xevoM3・木造一部商品は対象外 / 2023年10月1日以降の戸建て住宅契約が点検プログラムの対象 / 有償メンテナンス工事が延長条件)一条工務店 条件付き最長30年(15年目の無償点検で必要と認められた有償メンテナンス工事が延長条件)
  • 主な商品ラインナップ大和ハウス SMILE Edition・xevoΣ・xevoGranWood一条工務店 グラン・スマート・アイ・スマート・HUGme

項目ごとに並べて確認する

この表では、両社がともに公開している項目を並べています。 数値の下には、その値の出所と適用条件を記載しています。

→ 横にスクロールすると一条工務店の列が見えます。項目名の列は左に残ります。

大和ハウス一条工務店の公開情報の比較表
項目大和ハウス一条工務店
坪単価の目安会社ごとに算出の元が違います。同じ条件の見積り比較ではありません80〜150万円/坪外部ポータル参考値50〜105万円/坪外部参考値
対応エリア会社が公開している対応エリアの表記です。展示場・拠点の所在地ではありません47都道府県展示場200以上45都道府県沖縄・高知を除く / 約510拠点
構造の種別木造・鉄骨造木造
公開されている工法の表記鉄骨造 / 木造商品により選択可枠組壁工法系主力商品は2倍耐震訴求
UA値数値が小さいほど熱が逃げにくい。会社全体の平均ではなく、下に書いた商品の公称値です0.46W/㎡K(SMILE Edition / 地域区分5〜7)公式商品ページ訴求値0.25W/㎡K / i-smart モデルプラン / HEAT20のG3水準
断熱等性能等級会社が公開している表記のままです。「等級6」と「等級6相当」は同じではありません6(xevoM3 / 地域区分1〜4等は対象外条件あり)対象商品 断熱等級6断熱等性能等級6–7(等級6は枠組壁工法商品に限る / 等級7はグラン・スマート・アイ・スマート)(地域により対応商品が一部異なる / 間取り・採用仕様により等級6・等級7を満たせない場合あり)
公開されている保証の表記会社ページに載っている文言そのままです対象商品の構造・防水 初期30年 / 有料メンテナンス工事による15年延長×2で最長60年(MARE(RC部)・skye3(狭小無足場工法)・xevoM3・木造一部商品は対象外 / 2023年10月1日以降の戸建て住宅契約が対象)最長30年 / 条件付き延長(15年目の無償点検で必要と認められた有償メンテナンス工事が延長条件)
条件付きの最長保証延長には所定の点検と有償のメンテナンスが要ります。対象の部位も条件も会社ごとに違います条件付き最長60年(MARE(RC部)・skye3(狭小無足場工法)・xevoM3・木造一部商品は対象外 / 2023年10月1日以降の戸建て住宅契約が点検プログラムの対象 / 有償メンテナンス工事が延長条件)条件付き最長30年(15年目の無償点検で必要と認められた有償メンテナンス工事が延長条件)
主な商品ラインナップSMILE Edition・xevoΣ・xevoGranWoodグラン・スマート・アイ・スマート・HUGme
設計の自由度自由設計に対応自由設計に対応
情報の確認日2026年7月28日2026年7月28日

坪単価と価格の出し方

大和ハウスは80〜150万円/坪(外部ポータル参考値)、一条工務店は50〜105万円/坪(外部参考値)。税区分と価格基準がそろっていることを確認できないため、共通区間は算出していません。

付帯工事・諸費用・外構・税の扱いは、両社から同じ条件の見積書を取り、内訳を確認してください。

大和ハウスの価格の出し方

外部ポータル参考値の坪単価レンジ:80〜150万円

公式の商品ページに金額の掲載はなく、個別見積りが前提です。

このほかに、公式ページで金額を出していない区分が2件あります。

一条工務店の価格の出し方

外部参考値の坪単価レンジ:50〜105万円

  • HUGme公式ページで現行本体価格を確認できず(税別表示も確認できず)
  • HUGme fam W本体1,630万円〜(寒冷地専用)/ 北海道専用モデルは本体1,710万円〜HUGme fam W の地域別公式表示

このほかに、公式ページで金額を出していない区分が1件あります。

対応エリアの重なり

大和ハウスは47都道府県、一条工務店は45都道府県と公開しています。どちらも広い範囲を対象にしているため、重なる地域は建築地ごとの確認になります。

断熱・耐震・構造

値の性格は会社ごとに違います。特定の商品・プランの公称値のこともあれば、 全棟実測の平均のこともあります。その値が何のものかは「項目ごとに並べて確認する」に書いています。

UA値

大和ハウス
0.46W/㎡K(SMILE Edition / 地域区分5〜7)公式商品ページ訴求値
一条工務店
0.25W/㎡K / i-smart モデルプラン / HEAT20のG3水準

断熱等性能等級

大和ハウス
6(xevoM3 / 地域区分1〜4等は対象外条件あり)対象商品 断熱等級6
一条工務店
断熱等性能等級6–7(等級6は枠組壁工法商品に限る / 等級7はグラン・スマート・アイ・スマート)(地域により対応商品が一部異なる / 間取り・採用仕様により等級6・等級7を満たせない場合あり)

構造の種別

大和ハウス
木造・鉄骨造
一条工務店
木造

公開されている工法の表記

大和ハウス
鉄骨造 / 木造商品により選択可
一条工務店
枠組壁工法系主力商品は2倍耐震訴求

保証とアフターサービス

大和ハウス

  • 対象商品の構造・防水 初期30年 / 有料メンテナンス工事による15年延長×2で最長60年(MARE(RC部)・skye3(狭小無足場工法)・xevoM3・木造一部商品は対象外 / 2023年10月1日以降の戸建て住宅契約が対象)対象商品の構造・防水は初期30年です。
  • 定期点検 / 24時間サポート1ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・5年・10年・15年・25年・35年・45年の節目で定期点検を運用、20年以降は条件付き/有償点検等で延長します。24時間365日「お客さまサポートデスク」も運用しています。延長保証の対象部位と適用条件は、契約時の保証書でご確認ください。

節目:0年 引渡し / 10年 設備保証10年 / 定期点検節目 / 30年 構造・防水 初期保証満了 / 延長判定 / 45年 有償メンテナンスで再延長 / 60年 構造保証延長上限

一条工務店

  • 最長30年 / 条件付き延長(15年目の無償点検で必要と認められた有償メンテナンス工事が延長条件)無条件の初期保証の年数は公式に明示がなく、短期保証は商品によって期間が異なると記載されています。対象部位・免責事項は保証書で書面確認が前提となります。
  • 定期点検 / シロアリ予防 / フィルター10年無償定期点検・シロアリ予防工事の無償実施、ロスガード90のフィルター10年分無償提供を公式に掲載。点検スケジュールの年次は中央公式で明示確認に至らず、契約店舗で書面確認が前提となります。

節目:0年 引渡し / 10年 フィルター10年分無償提供 / 20年 定期点検 / シロアリ予防 / 30年 条件を満たした場合の保証延長の上限 / 50年 長期メンテナンス運用

上に出ているのは、各社が公開している保証の枠組みです。一条工務店は、 対象部位の内訳と有償メンテナンスの中身を「保証書で書面確認が前提」としていて、 会社ページの範囲では部位ごとの内訳までは分かりません。 延長のときに必要になる工事の仕様・個別の金額・免責の範囲は、どちらの公開情報にも書かれていません。 契約前に保証書で対象と条件を確認してください。

商品と設計の自由度

大和ハウスの主な商品

  • SMILE Edition / スマイルエディション
  • xevoΣ / ジーヴォシグマ
  • xevoGranWood / ジーヴォグランウッド

一条工務店の主な商品

  • グラン・スマート
  • アイ・スマート
  • HUGme

設計の自由度は 大和ハウス 自由設計に対応一条工務店 自由設計に対応 と公開されています。

条件別に候補を残しやすいのはどちらか

総合的にどちらが良いかは決めていません。優先する条件を先に決めたときに、公開情報のうえで候補として残しやすいのはどちらか、という整理です。

  • 建てる場所が決まっている

    大和ハウスは47都道府県、一条工務店は45都道府県。公開表記は一条工務店が「沖縄・高知を除く」。建築地が対象に入るかで候補が絞られます。ここが合わない会社は、ほかの条件を見る前に外れます。

  • 予算の上限を先に決めている

    坪単価の目安は 大和ハウス 80〜150万円/坪(外部ポータル参考値)、一条工務店 50〜105万円/坪(外部参考値) と公開されています。一条工務店はHUGme 公式ページで現行本体価格を確認できず(税別表示も確認できず)、HUGme fam W 本体1,630万円〜(寒冷地専用)/ 北海道専用モデルは本体1,710万円〜を公式に出しているので、見積り前でも金額の見当を付けやすい構成です。付帯工事・諸費用・外構・税の扱いは、両社から同じ条件の見積書を取り、内訳を確認してください。

  • 断熱の数値を重視する

    UA値は 大和ハウス 0.46W/㎡K(SMILE Edition / 地域区分5〜7)(公式商品ページ訴求値) / 一条工務店 0.25(W/㎡K / i-smart モデルプラン / HEAT20のG3水準)。ただしどちらも特定の商品・プランの公称値なので、検討する商品でも同じ値になるかを確認してからでないと、この軸では選べません。

  • 引渡し後の保証を長く見たい

    公開されている保証の表記は、大和ハウス 対象商品の構造・防水 初期30年 / 有料メンテナンス工事による15年延長×2で最長60年(MARE(RC部)・skye3(狭小無足場工法)・xevoM3・木造一部商品は対象外 / 2023年10月1日以降の戸建て住宅契約が対象)、一条工務店 最長30年 / 条件付き延長(15年目の無償点検で必要と認められた有償メンテナンス工事が延長条件) です。年数だけでなく、延長に必要な点検・補修の内容と費用まで含めて比べないと差が分かりません。

  • 構造の種類にこだわりがある

    大和ハウス 木造・鉄骨造 / 一条工務店 木造。希望する構造を扱っているかで候補が変わります。

大和ハウスと一条工務店を比べるときの注意点

  • 無条件で何年と言える年数が、どちらの会社も確定できていないためです。大和ハウスは、対象商品の構造・防水を引渡しから初期30年と公式に案内しています。MARE(RC部)・skye3・xevoM3・木造一部商品は対象外で、点検プログラムは2023年10月1日以降の戸建て契約が対象です。一条工務店の公式アフターサポートページは「安心30年長期保証」と案内したうえで、15年目の無償点検のときに有償メンテナンスが必要と認められる工事を受けられると、最長30年目までの保証延長が可能だと注記しています。無条件の初期保証の年数は公式に明示がなく、対象部位や免責事項は保証書で書面確認が前提だと会社データにも書かれています。表に出るのは「公開されている保証の表記」の行で、大和ハウスが「初期30年 / 延長最長60年」、一条工務店が「最長30年 / 条件付き延長」と並びます。どちらの30年も、商品や工事の条件が外れた状態の数字ではありません。年数の長さだけを見比べないでください。(成立条件:有料メンテナンス工事が延長条件)

  • 「条件付きの最長保証」の行には、大和ハウスの60年と一条工務店の30年が並びます。どちらも、そのまま待っていれば届く年数ではありません。大和ハウス側の60年は、30年目と45年目の有償メンテナンス工事などを挟んで15年単位で延ばした先の年数で、そこに至るまでにかかる費用は会社データに書かれていません。一条工務店側の30年は、15年目の無償点検で有償メンテナンスが必要と認められる工事を受けられたときに届く上限として公式に案内されている年数です。一条工務店側で50年という数字が出てくるのは節目の運用の欄で、そこには「長期メンテナンス運用」とだけ書かれています。保証の年数として公開されているものではないため、この行には出ません。60と30という数字の差を、そのまま保証の長さの差として読まないでください。その年数へ届くまでに何を受けるのかが、2つの数字で違います。

  • どこまでが無償なのかは、両社で書かれ方がそろっていません。一条工務店の会社データで無償と書かれているのは定期点検、シロアリ予防工事、換気システムのフィルター10年分で、公式ページにも10年目以降のシロアリ予防工事を無償で実施すると書かれています。ただし点検の年次そのものは、会社データでは中央公式で明示確認に至らず、という扱いです。大和ハウスは1ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・5年・10年・15年・25年・35年・45年という節目を会社データに並べていますが、そのうちどこまでが無償なのかは、この欄からは読み取れません。会社データの点検欄にある「20年以降は条件付き」も商品を区切らずに書かれた一文で、全商品の期限として読める形にはなっていません。点検の費用がかからないことと、そこで見つかった不具合の補修まで費用がかからないことは、別の話です。自分の契約で何が無償になるのかを書面で確かめてください。

  • 保証と窓口には、片側にしか書かれていない項目があります。大和ハウスはキッチン・浴室・洗面化粧台・トイレ・インターホン・エアコン・給湯器など7品目の設備保証を10年、24時間365日の「お客さまサポートデスク」を会社データに載せています。一条工務店側は、設備保証の年数も24時間365日窓口の有無も、中央公式で明示確認に至らずと会社データに書かれています。公式ページにはアプリから写真を送ってメンテナンスを依頼でき、24時間受け付けると書かれていますが、これは依頼の受け付けについての表記で、会社データが確認できていない窓口の運用と同じものとは限りません。シロアリのほうは向きが逆で、一条工務店は予防工事の無償実施を掲げている一方で保証の年数は確認できておらず、大和ハウスはシロアリ保証そのものが公式非公表と会社データに書かれています。片側にしか書かれていない項目を、両社に共通する条件として読まないでください。

  • 断熱の2行に出ている数字は、それぞれ別の商品から取られています。大和ハウスのUA値0.46は、主力企画SMILE Editionについて5〜7地域の訴求値として公開されている数字です。会社データには、断熱技術ページのシミュレーション条件としてUA値0.44という別の数字も載っていると書かれています。しかもこの企画は鉄骨造と木造のどちらでも選べるものなので、構造の違いが数字の中に残ったままです。一条工務店側の0.25は、アイ・スマートのモデルプランで公開されている値です。断熱等性能等級のほうも中身が違い、大和ハウス側の6には対象商品での訴求という前置きが付き、xevoM3や地域区分1〜4などは対象外の条件があると書かれています。一条工務店側の「6–7」は、等級6は枠組壁工法商品に限り、地域・間取り・採用仕様によって適用が異なります。等級7はグラン・スマートとアイ・スマートが対象です。価格を抑えたHUGmeについては、等級6対応と別枠で書かれています。どちらの数字も、建てる場所と商品が決まるまで確定しません。

  • 耐震と気密(C値)は、両社を同じ公表条件で比べられません。一条工務店側の耐震は「住宅性能表示制度 等級3」という表記で、主力商品での等級3と2倍耐震の訴求という注記が添えられ、気密はⅢ地域以南の平均実測値0.59が公開されています。大和ハウスは持続型耐震やKyureKを案内していますが、耐震等級の全商品標準値は公式情報から確定できません。C値も公式公表値を確認できず、一条工務店の地域限定の平均実測値とは同じ条件で比べられません。値が公開されていないことは、性能が低いことの証明にはなりません。

  • 坪単価の欄には80〜150万円と50〜105万円が並びますが、これは両社が公表した金額ではありません。どちらも外部の住宅情報ポータルに参考値として載っている数字です。数え上げている範囲も違い、大和ハウス側はメーカー全体をまとめた参考値で、ハイブランド寄りの価格帯が示されていると会社データに書かれています。一条工務店側の幅の広いレンジには、算出範囲が混在するため総額見積で比較するのが前提、という説明が添えられています。一条工務店のHUGmeは、公式ページで現行本体価格と税別表示を確認できません。大和ハウス側は主力企画も木造邸宅系・重量鉄骨系も公式商品ページに坪単価の掲載がなく、見積もり依頼が前提だと書かれています。税込なのか税別なのかは、両社の会社データのどこにも書かれていません。

両社へ確認したい質問

公開情報だけでは埋まらないところです。同じ質問を両社にすると、返ってくる形で比べられます。

  1. この坪単価は本体価格と総額のどちらですか。付帯工事・諸費用・外構・税の扱いを見積書の内訳で確認してください。

    なぜ聞くか:大和ハウス 80〜150万円/坪(外部ポータル参考値) と 一条工務店 50〜105万円/坪(外部参考値) だけでは、付帯工事・諸費用・外構・税を含む総額が分からないから。

  2. 検討している商品では、UA値はいくつになりますか。標準仕様ですか、オプションですか。

    なぜ聞くか:公開されている値は 大和ハウス 0.46W/㎡K(SMILE Edition / 地域区分5〜7)(公式商品ページ訴求値)、一条工務店 0.25(W/㎡K / i-smart モデルプラン / HEAT20のG3水準) で、どちらも特定の商品・プランの値だから。商品が変われば同じ値にならない。

  3. 検討している商品は、構造と防水の保証の対象に入っていますか。30年目まで保証を保つには、何年目にどんな点検と工事が要り、それぞれ費用はかかりますか。保証書か仕様書の該当箇所を書面で見せてもらえますか。

    なぜ聞くか:ダイワハウスは対象商品の初期30年と条件付き最長60年、一条工務店は条件付き最長30年を案内しています。一条工務店の公式ページは、30年目まで保証を延ばす条件として、15年目の無償点検で必要と認められた有償メンテナンス工事を受けることを挙げています。大和ハウスのほうは会社データが「対象商品の」構造・防水保証は初期30年という書き方で、対象になる商品の一覧までは載っておらず、契約日・商品により条件差があるとも書かれています。表に出てくる30年は、どちらも条件の付いた数字です。(成立条件:MARE(RC部)・skye3(狭小無足場工法)・xevoM3・木造一部商品は対象外 / 2023年10月1日以降の戸建て住宅契約が対象 / 有料メンテナンス工事が延長条件)

  4. 実際に建てる土地の地域区分と、いま検討している商品・構造の組み合わせで、断熱等性能等級とUA値はそれぞれ何になりますか。カタログや仕様書に印刷された数値のまま出してもらえますか。

    なぜ聞くか:0.46は鉄骨造でも木造でも選べる主力企画について5〜7地域で公開されている訴求値です。0.25のほうは、アイ・スマートのモデルプランで公開されている値です。等級のほうにも対象商品と対象地域の条件が付いています。会社の代表値を、そのまま自分の家の値として読むことはできません。

  5. その商品で、住宅性能表示制度の耐震等級の評価書は取れますか。取れる場合、等級はいくつになりますか。気密(C値)は引渡し前に測りますか。測る場合、結果は書面で受け取れますか。

    なぜ聞くか:耐震等級とC値は、一条工務店の商品・地域条件付きの値だけが公表され、両社を同じ軸で比較できないためです。公開が無いことは性能が低いことを意味しませんが、自分が建てる家の値は、商品単位で確かめないと分かりません。

  6. 設備の保証は何年で、どの品目が対象ですか。シロアリの予防工事と保証は、それぞれ何年目に何があって費用はどちら持ちですか。引渡し後の連絡窓口は、いつ何時まで受け付けますか。

    なぜ聞くか:設備保証と窓口については、大和ハウス側の会社データに7品目10年と24時間365日の窓口が書かれている一方、一条工務店側は中央公式で明示確認に至らずという状態です。シロアリは逆で、一条工務店は予防工事の無償実施を掲げ、大和ハウスは保証そのものが公式非公表です。片側にしか書かれていない項目ほど、契約前に自分で確かめる必要があります。

この2社以外とも比べる

比較表では最大4社まで並べられます。会社を入れ替えても、項目はこのページと同じです。

出典と確認日

このページの数値は、下の会社ページに掲載している公開情報から取っています。数値の元になった各社の公式ページは、会社ページの出典欄に記載しています。

このページの情報は2026年7月28日時点のものです。掲載後に各社が内容を更新している場合があります。

会社データ評価は、各社が公開している情報を同じ基準で整理・採点したものです。採点方法を見る