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家づくりの基礎知識

三井ホームの全館空調はいくら?導入費と電気代から予算を考える

三井ホームの全館空調はいくら?導入費と電気代から予算を考える

三井ホームの全館空調は、設置するときの費用のほかに、毎月の電気代やフィルターの交換でいくらかかるのでしょうか?

この記事は、三井ホームで全館空調を入れるか迷っている方や、入居後の支出まで含めて予算を考えたい方のために書きました。

三井ホームのニュースリリースと公式コラムに載っている数字を使い、予算にいくら入れておけばよいかを宅建士・FPの視点でお伝えします。たとえば132万円はスマートブリーズ ワンの発売当時の価格で、これから建てる家の見積額とは別の数字です。

この記事でわかること

  • ワンの発売当時の価格と、全館空調の設置費用や電気代の一般的な目安
  • 建物の面積と建築地をふまえた費用の見方
  • 保証の対象外で、別に用意しておきたい費用

読み終えるころには、見積もりで何を聞けばよいかが見えてくるはずです。ご自分の条件で予算を整理したいときは、宅建士・FPの無料相談が使えます。オンラインで30分、営業電話はありません。

目次
  1. 三井ホームの全館空調はいくらかかる?
  2. スマートブリーズの機種ごとの価格と違い
  3. 広さや地域で変わる導入費と電気代の目安
  4. メンテナンスと入れ替えでかかる費用は?
  5. 宅建士・FPと考える見積もりの内訳と家計の負担
  6. よくある質問
  7. まとめ

三井ホームの全館空調はいくらかかる?

スマートブリーズ ワンの販売価格は、発売当時で132万円です。これは三井ホームの「Smart Breeze One」の発売資料に載っている金額で、指しているのは空調設備です。建物全体の価格とは分けて考えます。

三井ホームが運営する「&Stories by MITSUIHOME」は、全館空調を入れる一般的な費用を100万〜300万円程度と紹介しています。月々の電気代は8,000〜15,000円程度が目安です。フィルターの交換は、3,000〜10,000円程度とされています。

どの数字も、全館空調についての一般的な説明です。ワンやエースの購入額、実際に測った電気代、機種ごとのフィルター代とは別のものとして見てください。コラムの交換費用は、空調用と換気用のフィルターについての目安です。

コラムの導入費の目安は、どの工事が対象なのか、税込みなのかまでは説明していません。見積書で項目ごとに金額を分けてもらうと、予算の読み違いを防げます。

132万円は発売当時の金額で、これから契約する住宅の見積額でも、価格の下限でもありません。会社の概要はイエベースの三井ホームの会社ページにまとめています。

スマートブリーズの機種ごとの価格と違い

機種ごとの価格を比べるなら、資料の年代と、その価格が何を指すのかを分けて読む必要があります。下の表は年代も対象も違う資料を並べたものです。一つの価格帯として見ないようご注意ください。

名称資料の種類と年価格または費用の目安対象条件と含まれる範囲
スマートブリーズ ワン発売当時の資料132万円換算面積40坪以下が対象、税と工事の範囲は記載なし
スマートブリーズ・ワン公式の機種案内導入価格は要確認修理サポートの条件は後述
スマートブリーズ・エース受賞資料・2020年導入価格は要確認機能と省エネの比較条件は本文で説明
スマートブリーズ・プラス旧商品の案内・2014年導入価格は要確認冷暖房費の試算条件は後述
Newスマートブリーズ旧商品の発売資料・2014年1,653,070円税込延床面積151.71㎡・45.89坪の建物の場合
スマートブリーズZERO旧商品の発売資料・2014年2,462,400円税込施工面積50坪、太陽光発電2kWとの組み合わせ、付帯電気工事費は別途
全館空調システム加湿機能付旧商品の発売資料・2004年価格例は後述設置価格と冷暖房費を分けて説明
全館空調一般(公式コラムの相場説明)公式コラム導入費100万〜300万円程度全館空調一般の目安、面積と工事範囲、税区分は記載なし
全館空調一般(公式コラムの電気代説明)公式コラム電気代は月8,000〜15,000円程度全館空調一般の電気代の目安、地域で異なり、機種と面積は記載なし
全館空調一般(公式コラムのフィルター交換説明)公式コラム交換費3,000〜10,000円程度全館空調一般の交換費の目安、半年〜2年に1回程度となる場合あり
超・高断熱2×6ウォール&健康空調システム モニターハウス募集公式案内・2014年4月先着100棟にNewスマートブリーズを無料設置2014年の終了済み企画、募集期間は2014年4月19日〜5月25日
Lucas(ルーカス)住宅商品の資料導入価格は要確認住宅商品
WESTWOOD(ウエストウッド)住宅商品の資料導入価格は要確認住宅商品

ワンは、熱交換型換気システムに高効率ルームエアコンを1台つないだ設備で、ダクトと呼ばれる管を通して空気を送ります。冷房・暖房・除湿・空気清浄・換気の5つの機能を備えています。

エースは、部屋ごとに風量を調整する個別風量制御と、加湿・除湿の機能を備えた機種です。約50%の省エネ化という数字は、暖冷房の一次エネルギー消費量を2015年の従来機と比べた削減率を指します。住宅の断熱性能を高めた効果も合わせて、三井ホームがシミュレーションした結果です。

一次エネルギー消費量とは、設備が使うエネルギーを熱量で表したものです。電気代を50%減らせるという数字ではないので、料金は別に試算を依頼します。

メーカーについては、三井ホームとデンソーエアクールがエースで2020年度「省エネ大賞」の省エネルギーセンター会長賞を共同受賞しています。採用する機種のメーカーは、打ち合わせで聞くのが早道です。

LucasとWESTWOODは住宅商品なので、その本体工事価格は空調の予算に使えません。建物全体の予算については、三井ホームの坪単価の記事で紹介しています。

広さや地域で変わる導入費と電気代の目安

公式資料に面積つきで載っている価格は、発売年も設備の構成も違うので、そのまま自宅の見積額には置き換えられません。条件ごとの読み方を知っておくと、見積もりの数字を判断しやすくなります。

面積が示された発売資料の価格例

ワンの132万円は、発売当時の資料では40坪以下の住宅を対象にした価格です。全国向けの販売でしたが、沖縄と寒冷多雪地は対象から外れていました。40坪以下かどうかは通常の延床面積だけでは決まらず、吹き抜けやロフトの分も面積に換算します。

公式のラインナップページには、建物の規模や形状による制約も書かれています。そのため、40坪以下なら採用できるとは限りません。建築地と間取りの案が出た段階で採用の可否を聞くと、話が早く進みます。

2014年のNewスマートブリーズは、延床面積151.71㎡・45.89坪の建物で1,653,070円税込です。同じ2014年のZEROは、空調の対象となる施工面積50坪に太陽光発電2kWを組み合わせた例で、税込2,462,400円です。この金額に、付帯する電気工事の費用は含まれていません。

2004年の加湿機能付システムには、税込1,554千円という設置価格の例があります。建物の面積は100〜140㎡が対象です。希望するプランや建築地、敷地の条件によって、金額が異なる場合があります。

こうした旧商品の価格を見ても、ワンやエースの広さごとの料金はわかりません。導入価格は個別の見積もりで確認します。平屋で建物の予算から考える方には、三井ホームの平屋の記事が役に立ちます。

電気代を比べるときにそろえたい条件

旧商品の冷暖房費は、2004年の資料で年間72,100円と試算されています。

設置費の例とは建物の面積が違うので、両方を足して一軒分の費用とは考えられません。税・基本料金・換気の費用を含む金額なのかも、資料には説明がありません。この金額は、次世代省エネルギーに対応した延床面積45坪の建物を想定し、冷房は26℃、暖房は20℃に設定した試算です。

スマートブリーズ・プラスの試算は、東京の約35坪の住宅を想定したものです。暖房20℃・冷房27℃に設定し、電力単価は2014年3月のものを使っています。基本料金と換気にかかる費用は除いてあるので、見積もりを比べるときの条件を知る参考になります。

地域や気象、延床面積、設定温度も、電気代を左右する条件です。環境省の「省エネ住宅とは」でも、外皮、つまり建物を包む部分の断熱性能が良いと、暖房・冷房のエネルギーを減らせると説明しています。

公式コラムの月8,000〜15,000円程度も、自宅の料金を保証する数字ではありません。建築地と断熱性能をそろえて試算してもらう必要があります。

広さや建築地に合わせた見積もりの読み方は、宅建士・FPの無料相談で一緒に整理できます。

メンテナンスと入れ替えでかかる費用は?

ワンの修理サポートは、点検と消耗品の費用を対象にしていません。規定に当てはまる対象機器の故障なら、引き渡しから10年間は無料修理の対象です。

フィルターの手入れと交換費用

公式コラムが紹介する一般的な交換費用は、3,000〜10,000円程度です。ワンやエース用のフィルター代を示す数字ではありません。交換の間隔については、半年〜2年ほどになる場合があるとの説明です。

ワンの発売当時の資料での案内は、フィルターの清掃が毎月1回、交換などの手入れが2年に1回です。

清掃の方法や点検の条件は、使う機種の取扱説明書を見て確認します。維持費が無料になるわけではありませんが、ワンの発売資料では、専用のメンテナンス契約は不要とされています。

修理保証に含まれる費用と対象外の費用

ワンのあんしん修理サポートの期間は、引き渡しから10年間です。対象となるのはエアコン本体・熱交換器ユニット・搬送ファンで、点検の料金や消耗品代は含まれません。規定に当てはまる故障なら、修理に必要な部品代や出張代も自己負担はありません。

点検、専用フィルター、保証外の修理、機器とその交換工事、ダクト清掃にかかる費用は、必要に応じて個別に見積もりを頼みます。

修理サポートには上限金額があります。機器の全交換が無料になるわけではありません。そのうえで、期間中は何度でも修理を頼めて、修理の上限金額も年数で下がらない仕組みです。

宅建士・FPと考える見積もりの内訳と家計の負担

全館空調の見積もりは、機器代と工事費、そのほかの費用に分けて比べるのが基本です。土地を買う費用や建物そのものの代金も、空調の予算とは別に考えます。

FPの視点で私が分けて考えるのは、設置までに払うお金と、暮らし始めてから使うお金です。

分け方見積もりで分ける項目読むときの見方
導入時の支払い設備本体、設置工事、付帯工事、諸費用、オプション、税工事込みか、税込みか
入居後の支出毎月の電気代、消耗品、点検、保証外の修理・交換基本料金を含むか、保証の対象か

一般的な相場と過去の機種の試算は前提が違うので、足し合わせても自宅の年間費用や長期の支出は出せません。機種ごとに見積書の但し書きを読み、採用する機種と建物で出した見積もりをもとに資金計画を組むと、見通しが立ちます。

宅建士の視点で気をつけたいのは二重計上です。契約前には、建物側に含めた空調費を別の項目でも足していないか、見積書を読み合わせます。全館空調を採用する案と採用しない案を比べるときは、建物の条件、対象となる工事、税の扱いをそろえることが必要です。

三井ホームは2014年4月17日に、モニターハウスの募集と無料設置の特典を案内しました。募集期間は2014年4月19日〜5月25日で、対象は先着100棟です。

付帯工事やオプションを含むかどうかは、この案内には書かれていません。契約の期限は2014年5月31日で、2014年8月末までの着工と2015年1月末までの竣工が条件でした。

すでに終わった企画なので、これから使える特典ではありません。対象者や実施期間、特典の内容は企画ごとに異なる場合があります。申し込む企画の条件は、見積書と照らし合わせて確認します。

三井ホームセレクトの標準装備に含まれるのか、床暖房と併用できるのか、採用しないといくら変わるのかは、打ち合わせで聞いておきたいところです。回答は見積書に残してもらいます。

検索結果に出てくる言葉や口コミだけでなく、自分が求める機能とかかる費用も判断の材料になります。会社全体の評判をまとめた記事は、三井ホームの評判・口コミです。

見積もりの内訳と総額、返済計画は、宅建士・FPが無料相談で一緒に整理します。費用はかからず、オンライン30分で受けられます。

よくある質問

室内の湿度の目安は、東京都の指針では40〜60%です。

Q

全館空調でカビや結露は防げますか?

A

全館空調だけで防げるとは言い切れません。東京都保健医療局の「健康・快適居住環境の指針」は、湿度の目安を40〜60%とし、結露の防止では室内の温度と空気の流れに注意するよう案内しています。カビや結露が起きないと保証する機能ではないので、湿度の管理方法は使う機種に合わせて確認します。エースは、湿度を調整する加湿と除湿の機能を備えた機種です。

Q

冬の全館空調は何度に設定すればよいですか?

A

暖房時の室温は、東京都の指針では17〜22℃が目安です。これは室内で測る温度のことで、空調機器に入力する設定温度ではありません。使う機種の説明に従い、室内で測った温度を見ながら調整します。

Q

太陽光発電があれば全館空調の電気代はかかりませんか?

A

ZEHの『ゼロ』は年間のエネルギー収支のことで、毎月の電気代を示すものではありません。ZEHとは、エネルギー収支をゼロ以下にする家を指す言葉です。環境省は、電気を売る単価より買う単価が高ければ、発電した電力を自宅で使うほうが経済的な利点があると説明しています。見積もりでは、太陽光発電の有無を分けて試算してもらうと比べやすくなります。

まとめ

公式コラムによると、全館空調を入れる一般的な費用は100万〜300万円程度です。電気代は月8,000〜15,000円程度、フィルターの交換は3,000〜10,000円程度が目安になります。

家全体の温度をそろえて暮らしたい方には、検討する理由があります。設置にかかるお金や日々の手入れが気になる方は、建物などの条件をそろえて、全館空調を採用しない案とも見積もりを比べてみてください。建てる家の条件に合い、予算にも収まるなら候補になる設備です。

次は、見積書の項目と支払いの計画を整理していきます。宅建士・FPの無料相談はオンラインでご利用いただけます。

この記事を書いた人

井口 梓美株式会社AZWAY 代表取締役

  • 宅地建物取引士
  • ファイナンシャルプランナー

宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第0104708号

住宅会社の営業ではない第三者として、会社選び・土地・契約・資金計画の相談を受けています。記事は公式サイトと国土交通省の公開情報をもとに、宅建士・FPの視点で書いています。

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